こんにちは!SO.ラボ(ソラボ)です。
現在SO.ラボでは、隔週の土曜日にSDGs実践プロジェクトの一環として、環境・教育・人権・多様性などをテーマにした上映会を行っております。
5月23日(土)に上映会を開催しましたので、上映作品の概要と参加者のみなさまの感想を報告させていただきます!
今回の上映作品『ヴィック・ムニーズ / ごみアートの奇跡』

原題 :WASTELAND
製作年 :2011年
製作国 :イギリス・ブラジル
時間 :98分
監督 :ルーシー・ウォーカー
共同監督:ジョアン・ジャルディン、カレン・ハーレイ
~作品概要~※以下cinemoHPより抜粋
3年かけて撮影された本作は、有名な現代芸術家であるヴィック・ムニーズが活動拠点ニューヨークのブロンクスから故郷ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ郊外にある世界最大のごみ処理場「ジャウジン・グラマーショ」へと旅し、アートで社会変革を試みるドキュメンタリー映画だ。そこで彼は、“カタドール”といわれるリサイクル可能な素材を拾い集める人々のポートレイトを写真におさめる。そしてごみ山で集めたガラクタで、カタドールたちの巨大ポートレイトのモザイク画を制作していく…。一瞬でも彼らを別の世界に連れ出すことが出来れば、彼らの人生を変えることができるのではないか?ムニーズは、制作した作品を世界的に有名なオークションで販売し、そのお金をカタドールに全額寄付して次々と人生を変えていくが…。アートが現実社会を変える、人を変えていく壮大な試みが、今、明らかになる。
~該当するSDGs目標~

今回の作品は
1番『貧困をなくそう』
8番『働きがいも経済成長も』
10番『人や国の不平等をなくそう』
11番『住み続けられるまちづくりを』
の4項目に関する内容が含まれておりました。
上映作品に関する図書の紹介

今回は『デザインのデザイン』『ハチドリ舎のつくりかた』『名前のないデザイン』の3冊をおすすめ図書に選出させていただきました。
SO.ラボでは会員様向けに図書の貸し出しを行っております。
会員登録をご希望の方はスタッフまでお声掛けください。
詳細は下記URLにてご参照ください。
https://solavo.jp/member/
上映会・座談会の様子

~議論内容~
今回も、3つの問いを基に意見交換を行いました。
Q1この映画で一番印象に残ったシーンはなんですか?それはなぜ印象に残りましたか?
・巨大なごみ処理場で、人々が黙々とごみを分別しているシーン
→果てしなく広がるごみの山と強烈な環境の中でも、人々が懸命に働いている姿に圧倒された。ただの「ごみ処理場」ではなく、多くの人の生活を支える場所なのだと実感した。
・ヴィック・ムニーズが、ごみを使って巨大な肖像作品を作っていくシーン
→最初はただの廃材にしか見えなかったものが、少しずつ人の顔や表情になっていく過程に驚いた。遠くから作品全体が見えた瞬間、一気にアートへ変わる迫力が印象的だった。
・自分の作品を見た出演者が笑顔になるシーン
→それまで自信を持てなかった人たちが、自分の姿が作品として展示されたことで誇らしそうな表情を浮かべていたのが心に残った。アートには、人の価値や尊厳を再発見させる力があると感じた。
・ごみ拾いや分別について語るシーン
→単なる「汚い仕事」としてではなく、「社会を支える大切な仕事」として誇りを持って語っていたのが印象的だった。普段何気なく捨てているごみにも、人や社会との繋がりがあることを考えさせられた。
Q2あなたの家の中に、今は「ごみ(不用品)」として眠っているけれど、視点や手間を加えることで「価値」を取り戻せるものはありますか?
・着なくなった洋服も、リメイクや寄付をすれば新しい役割を持てると感じた。クローゼットに眠っている服にも、まだ誰かを喜ばせる価値があると思った。
・使い終わったペットボトルは、防災グッズや子どもの工作のおもちゃとして再利用できると気づいた。少し工夫するだけで「ごみ」ではなくなることに驚いた。
・実家に置かれた古い家具や雑貨も、単なる不要品ではなく、家族の思い出や歴史が詰まった大切な物だと感じた。
・長年使っている自転車も、壊れかけながら修理して乗ることで愛着が生まれていた。使い続けることで初めて見える価値もあると思った。
Q3この映画を見て、学んだこと・気づいたことはありますか?
・”ごみ=無価値”という固定観念が覆された。視点を変えるだけで、人も物も新しい価値を持てるのだと学んだ。
・アートには、人に自信や誇りを与える力があると感じた。作品づくりを通して出演者の表情が明るく変わっていく姿が印象的だった。
・大量消費によって多くのごみを生み出している現代社会について考えさせられ、分別や再利用の大切さを改めて実感した。
・小さな発想の転換や行動でも、人や社会を変えるきっかけになると感じ、諦めずに動くことの大切さを学んだ。
本作品より作品づくりを通して出演者たちが自信を持って笑顔になっていく様子から、アートには人の心や生き方を前向きに変える力があるのだと感じました。また、大量消費社会の中で生まれるごみ問題や分別の重要性についても考えさせられ、これからは物を簡単に捨てるのではなく、「どのように価値を生かせるか」を意識して生活したいと思いました。
次回上映作品情報

次回は『パレスチナのピアニスト』を上映いたします。
~作品概要~
父はパレスチナ人、母はロシア人、ピアノの先生はユダヤ系イスラエル人。
将来はプロのピアニストとなることを夢見ているモハメド・“ミシャ”・アーシェイクは才能ある10代のピアニストで、ピアノを始めてわずか3年後の13歳で国際ピアノコンクールにて優勝を果たしている。それも一日3、4時間という限られた練習時間で。練習時間が少ないのは、彼が住んでいる場所が特殊な場所だからだ。ミシャの父はパレスチナ人、母はロシア人で、イスラエルと紛争を抱えているパレスチナ自治区のラマッラに住んでいる。ピアノの先生は、ロシア出身のユダヤ系イスラエル人で、ピアノのレッスンを受けるため、通常車で1時間のところ、イスラエルが設けた検問所を通過しなければならないため3時間かけてエルサレムに通っている。映画はミシャの13歳から17歳の4年間を追う。
エルサレムに通えない時もある。イスラエル・パレスチナ間の情勢が不安定になると、検問所が閉じられしまうのだ。そんな時はオンラインレッスンとなる。決して恵まれた環境でない場所に暮らしながら、ミシャはパレスチナ、イスラエル、そしてロシアを行き来しながら次第に才能を開花していき、国際的にプロのピアニストとして活躍する夢を固めていく。しかし、研鑽を積むため、ヨーロッパ留学が決まった矢先に新型コロナウイルスの世界的流行により、新たな国境の壁が彼の行く手を阻んでしまう。将来は医師になれという父からのプレッシャー、自由に行き来できない国境、そして突然やって来たコロナ禍という障害が加わるも、ミシャはピアニストになって幸せな人生を生きる夢を叶えるために挑戦を重ねていく。
~上映会詳細~
○会場 :SO.ラボ2F
○上映日時 :2026年6月12日(土) 開場16:00/開演16:30
※上映時間 61分
※上映会終了後、座談会も開催しております (参加自由)
○料金 :800円(現金のみ) ※学生以下無料
○ご予約方法:電話、メール、DM、Googleフォームにて受付しております。
GoogleフォームURL:https://forms.gle/u2iAFAc6b9mvmY6u9
当日のお申込みも大歓迎です!
次回の上映もお楽しみに!