BLOG /

BLOG

【上映会レビュー】SDGs実践プロジェクト『コペンハーゲンに山を』2026.4.25

こんにちは!SO.ラボ(ソラボ)です。
現在SO.ラボでは、隔週の土曜日にSDGs実践プロジェクトの一環として、環境・教育・人権・多様性などをテーマにした上映会を行っております。
4月25日(土)に上映会を開催しましたので、上映作品の概要と参加者のみなさまの感想を報告させていただきます!

 

今回の上映作品『コペンハーゲンに山を』


原題 :Making a Mountain
製作年:2020年
製作国:デンマーク
時間 :51分
監督 :ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アスト

 

~作品概要~※以下cinemoHPより抜粋
ここはコペンハーゲンに出現した新たな観光名所。
ゴミ処理発電所でありながらスキー場を併設する世界初で世界最大規模の建造物!
スター建築家ビャルケ・インゲルスがクレイジーな発想でコンペを勝ち抜く。
2011年、デンマークの首都コペンハーゲンにある老朽化したゴミ処理施設建て替えのコンペ結果発表会が行われた。満場一致で優勝者を発表する際、アマー・リソース・センターCEOのウラ・レトガーは歌い出すほど興奮していた。白羽の矢が立ったのは、デンマークのスター建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所。彼らのアイデアは飛び抜けて奇抜で、巨大なゴミ焼却発電所の屋根にスキー場を併設し、コペンハーゲンに新たなランドマークを作るというものだった。しかし、カメラは完成までの過程で、苦難の連続を追うことになる。ゴミ焼却発電所とスキー場はどう建造物として共存出来るのか?予算内に完成出来るのか?次々と疑問や課題が山積みになっていく──。
誰も行きたがらなかったゴミ処理場が観光名所に!
難題を乗り越え2019年10月、コペンハーゲンに新しい“山”が誕生。完成に9年。かかった費用は約5億ユーロ。デンマークの景色を楽しめるこの山「コペンヒル」の標高は85m、全長450mでゲレンデ幅は60m。4つのリフトでスキーが楽しめる。ゴミで再生可能エネルギーを作る最新鋭のゴミ焼却発電所で、年間3万世帯分の電力と7万2000世帯分の暖房用温水を供給する。屋上にはレストランやハイキング・ランニングコース、壁には世界一高い85mのクライミングウォールが設置されている夢のような施設だ。誰もが行きたがらないゴミ処理施設が、誰もが行きたがる夢の施設になったのだ。

 

 

~該当するSDGs目標~

今回の作品は
7番『エネルギーをみんなにそしてクリーンに』
9番『産業と技術革新の基盤をつくろう』
11番『住み続けられるまちづくりを』
13番『気候変動に具体的な対策を』
17番『パートナーシップで目標を達成しよう』
の計5項目の達成目標に関する内容でした。

 

上映作品に関する図書の紹介

今回は『デンマークのヒュッゲな生活空間』『進化するエネルギービジネス』『サステナブル社会のまちづくり』の3冊をおすすめ図書に選出させていただきました。
SO.ラボでは会員様向けに図書の貸し出しを行っております。
会員登録をご希望の方はスタッフまでお声掛けください。
詳細は下記URLにてご参照ください。
https://solavo.jp/member/

 

 

上映会・座談会の様子

~議論内容~
今回は、2つの問いを基に意見交換を行いました。

Q1この映画で一番印象に残ったシーンは何ですか?
・エレベーターのはたらきについて語るシーン
→内部では発電所の中の様子がわかり、屋上に出るとコペンハーゲンの街が一望できることで、ごみ処理場と街の繋がりをエレベーターを通じて意識することが出来て面白いと思った。
・煙突から出る煙に仕掛けを施そうとしたシーン
→アイデア自体が面白く、それ一つで観光名所になると思った。
→いくら奇想天外で面白いアイデアでも、実装するか(できるか)は多方面から考えて検討しなければならないことがわかり、勉強になった。
・雪が無いスキー場をつくっていくシーン。
→スキー場なのに雪が無いのはどうなのかと冒頭は思ったが、人工雪を作るランニングコストを考えると、先に雪無しにシフトしたのは賢いと思った。
・予算について議論するシーン
→資材・塗料などの高騰、読めない世界情勢など、建設を進めていく上でも流動的なものが多い現状があり、気持ちが痛いほどわかる。

 

Q2この映画を見て学んだこと・気づいたことはありますか。
・話し合いのシーンが多かったが、誰一人として他人事と考えることなく、どんどん意見を出し合って円滑に話し合いを進めていることが印象的だった。皆が全部自分事で、本気でプロジェクトやコペンハーゲンの街と向き合う姿に感動した。
・嫌われる準備を望まれる準備に変えていくという発想が勉強になった。
・景観への価値を重んじる心を持つことが大切だと感じた。
・芸術を価値化することで、固定観念を覆していくことが大切だと感じた。
・コンペを通して、面白い建物を街に実装できるのが良いなと思った。日本では、良いなと思っても、現実味を帯びていないものは市民団体等から反対を受けがちで、なかなか建設できる段階まで至らないため、もっと芸術を受け入れていく姿勢を社会全体で持てるといいと思った。
・コペンハーゲン市と比較すると、日本には芸術がなかなか根付かないなと感じた。日本では、芸術は美術館に鑑賞しに行くものになってしまっているが、ヨーロッパ諸国ではそれらが生活の一部となっている。芸術をもっと身近なものにしていきたい。
・建築家を尊重し、価値を見出して議論を進めていく姿勢が素敵だなと感じた。
・旅行や観光の名所として生活に必要不可欠な建物を建築する発想が面白いと思った。

今回の座談会では、”ヨーロッパと日本の芸術文化に対する考え方の違いについて”が主な論点となりました。
日本において芸術は特別視されることが多く、生活になかなか根付かない現状がありますが、今回のコペンハーゲン市のごみ処理場の取り組みを知り、改めて考え方を見直していく必要があるのかなと感じました。
独創的な建築物を細部にまでこだわって建設することに誇りをもっているヨーロッパ諸国の方々の姿勢に感動しました。
私たちが暮らす高崎の街にも、生活に浸透した面白い芸術的な名所が実装できると良いなと思いました。

 

 

次回上映作品情報


次回は『草間彌生∞』を上映いたします。

 

~作品概要~
70年以上にわたり独自の芸術を表現し続け、2016年にTIMES誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出された草間彌生氏。そんな彼女がまだ無名だった頃、芸術家としての高みを目指し、単身で渡米。本作で捉えるのは幼少期の芸術への目覚めから、アメリカへ移住するまでの日々。そして激動の1960年代ニューヨークで苦悩しながら行った創作活動と、当時それらの作品が国内外でどのように評価されたのか、アメリカで活動するアーティストへ与えた影響といった、草間氏の知られざる過去が映される。

 

~上映会詳細~
○会場   :SO.ラボ2F
○上映日時 :2026年5月9日(土) 開場16:00/開演16:30
※上映時間 77分
※上映会終了後、座談会も開催しております (参加自由)
○料金   :800円(現金のみ) ※学生以下無料
○ご予約方法:電話、メール、DM、Googleフォームにて受付しております。
GoogleフォームURL:https://forms.gle/u2iAFAc6b9mvmY6u9
当日のお申込みも大歓迎です!
次回の上映もお楽しみに!

COPYRIGHT © KURASHI MACHI FOUNDATION OF TAKASAKI ALL RIGHTS RESERVED.