こんにちは!SO.ラボ(ソラボ)です。
現在SO.ラボでは、隔週の土曜日にSDGs実践プロジェクトの一環として、環境・教育・人権・多様性などをテーマにした上映会を行っております。
先日、10月11日(土)に上映会を開催しましたので、上映作品の概要と参加者のみなさまの感想を報告させていただきます!
今回の上映作品「グリーン・ライ~エコの嘘~」

原題 :The Green Lie
製作年:2018年
製作国:オーストリア
時間 :97分
監督 :ヴェルナー・ブーテ
~作品概要~※以下cinemoHPより抜粋
スーパーで見かける「環境に優しい」商品。買うだけでオランウータン、海、そして熱帯雨林まで救えるというが本当だろうか?確かに「お買い物は投票」というように一人ひとりの消費行動は企業に影響を与える力がある。でも、本当に正しく消費するだけで世界を救えるのだろうか?ヴェルナー・ブーテ監督は、グリーンウォッシングの専門家カトリン・ハートマンとスーパーを訪れ、カップスープ、ピザやドレッシングなど多くの既製品に「持続可能な」と表示のあるパーム油が使われていることを知る。「持続可能なパーム油なんてない」と主張するカトリンに驚き、実態が知りたくなった監督は世界一周航空券を買い、ハートマンと一緒に旅に出た。
2人がまず向かったのは、パーム油の生産量世界一のインドネシアだ。現地の活動家の案内で、数日前まで熱帯雨林だったがパーム油農園を拡大するため企業により不法に焼き尽くされた土地を訪れると、監督はその痛ましい惨状を見て絶句する。どうしても普段の買い物と、森林破壊が結びつかない。どうすれば環境破壊をせずに済むのか?買わないことなのか、正しい消費の選択をすることなのか? 2人はブラジル、ドイツ、米国を巡って、様々な業界の実態を調べていく。そして著名な学者ノーム・チョムスキーなどに解決方法を聞きに行く。持続可能な未来のために、私たち一人ひとりがどう行動するべきか問うドキュメンタリー。
~該当するSDGs目標~

今回の作品は、6番・7番・11番・12番・14番・15番・17番と
計7項目の達成目標に関する内容でした。
上映作品に関連する図書の紹介

今回は「地球のしくみと環境問題」「地球環境問題がよくわかる本」「サステイナブルなものづくり」の3冊をおすすめ図書に選出させていただきました。
SO.ラボでは会員様向けに図書の貸し出しを行っております。
会員登録をご希望の方はスタッフまでお声掛けください。
詳細は下記URLにてご参照ください。
https://solavo.jp/member/
上映会の様子

~作品の感想・議論内容~
・表題である「エコの噓」という言葉にとてもインパクトがあった。
・情報過多の社会において、選択することの難しさや重要性を再確認できた。
・選択肢が多いことは便利である一方で、裏を返せば様々な問題が浮かび上がってくる(大量生産大量廃棄など)。
・大量生産は地球環境に悪い影響を与えているが、コスト削減が実現され商品価格を抑えることができる点では消費者ニーズがある為難しい問題であると感じた。
・「エコ」「サステナブル」「リサイクル」「SDGs」といった言葉の裏側には様々な問題が隠れていることがわかった。
・「エコマーク」「有機JASマーク」「RSPO認証」など環境配慮に関する様々な表示があるが、誰がどのような目的で定めているのか、今一度深く考える必要があると思う。
・先進国の人々が飢えに困らなくなったのは資本主義がもたらした利益であり、今後も世界がデフレーションしていいことは絶対にないが、消費の価値を見直したり、農業との関わり方を考えたりすることは大切であると感じた。
・日本の食料自給率が低いということは、食に対する安全が保障されていないということ。農業を生業にする人の生活を保障する国の制度を考えていくべきなのではないか。
今回の作品で最も印象的な言葉のひとつに
「問題が深刻なほど上辺を装う」というものがありました。
「エコ」や「サステイナブル」を意識した生活は、持続可能な社会を実現するために非常に重要であると思います。しかし、表面上聞こえの良いその言葉の裏には、果たして誰のどんな思惑が隠れているのか、実際のところ本当に環境に配慮されているのか、消費者が個々に吟味し、選択していく必要があると感じました。
また、こういったメッセージ性の強い作品を通して、環境課題をより多くの人に知ってもらうことも重要であると感じました。
次回上映作品情報

次回は『1日1ドルで生活』を上映いたします。
~作品概要~
若者4人の友達がグアテマラの田舎へ約2ヶ月間の旅に出る。1日に使えるお金はたった1ドル。ビデオカメラを手にして、空腹、寄生虫、生活難による極度のストレスに耐えながら、なんとか生き残ろうとする。通常のアメリカの若者にとって、この直面する現実は想像を絶することだが、世界中に貧困で苦悩する人々が存在するのだ。仲間たちは、そう簡単に解決策が見つかるわけがないと理解するが、寛容で忍耐強い20歳の女性ローサと12歳の少年チコが、くじけない希望を与える…少しでも世界を変えていく効果的な方法があるんだと。
~上映会詳細~
○会場 :SO.ラボ2F
○上映日時 :10月25日(土) 開場16:00/開演16:30
※上映会終了後、座談会もございます (参加自由)
○料金 :800円 (学生無料)
○ご予約方法:電話、メール、DM、Googleフォームにて受付しております。
GoogleフォームURL:https://forms.gle/u2iAFAc6b9mvmY6u9
当日のお申込みも大歓迎です!
次回の上映もお楽しみに!
SO.ラボスタッフ一同