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【上映会レビュー】ジェンダー・マリアージュ〜全米を揺るがした同性婚裁判〜

こんにちは!SO.ラボ(ソラボ)です。
SO.ラボでは、毎週土曜日にSDGs、環境、教育、人権、多様性などをテーマにした上映会を行っております。
先週の土曜日に、“SO. ラボ × cinemo(ソラボ デ シネモ)”で恒例の上映会を開催させて頂きました。

 今回の映画は【ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~】

2015年に全州で同性婚が容認されたアメリカですが、そこに至るまで愛と涙の積み重ねがありました。
今回の上映会では、群馬県初のセクシュアルマイノリティ支援団体として発足されている「ハレルワ」代表の、間々田さんをパネリストとしてお招きいただき、上映会後にディスカッションをさせて頂きました。

 同性婚をめぐる歴史的な裁判

舞台は、アメリカ最大の人口を誇るカリフォルニア州。一度は認められた同性婚が、「提案8号」の法案通過により再び禁止される事に。これは、人権侵害であるとして州を提訴した2組の同性カップルがいました。
この映画では、アメリカ合衆国最高裁判所で婚姻の平等が初めて争われるこの訴訟のもと、かつてブッシュ対ゴアの大統領選で敵同士だった2人の弁護士、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスも手を取り合います。
愛とは、家族とは、人権とは……。彼らのかつてない闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリーです。

 全米で同性婚が合憲化されるまでの道のり

映画でも紹介をされておりましたが、簡単に紹介をさせて頂きます。
<1993年>
ハワイ州の裁判所が「同性カップルに結婚の権利を認めないのは平等原則に反する」という判決を下す。この事について全米で反発が起き、いくつかの州では結婚を男女間に限定する法律が制定された。
<1996年>
連邦議会で「婚姻は男女の関係に限定する」とした結婚防衛法が成立。
<2004年>
マサチューセッツ州で同性婚が実施される。同時に敬虔なキリスト教信者を中心に反対運動も活発になる。
<2008年11月4日>
カリフォルニア州で同性結婚を禁止する「提案8号」(Proposition 8) について住民投票が行われ、可決された。同性同士の結婚は禁止され、結婚は男女に限られることとなった。
<2010年8月4日>
カリフォルニア州サンフランシスコの連邦地裁は「提案8号」は違憲であり無効とする判決を下した。
<2015年6月26日>
合衆国最高裁判所は「法の下の平等」を根拠に、全米で同性婚を認める判決を下す。

 LGBTとは

今回の映画でもテーマとなっている「セクシュアルマイノリティ」とは、性的少数者の総称を言います。
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとって「LGBT」と呼びます。

■Lesbian(レズビアン)とは・・・
同性を好きになる女性を指します。交際する人どちらかが必ずボーイッシュな女性という訳でもなく、
好みも様々です。
■Gay(ゲイ)とは・・・
同性を好きになる男性を指します。男らしい人、中性的な人、好みのタイプも人それぞれです。
■Bisexual(バイセクシュアル)とは・・・
異性と同性のどちらも好きになる人です。同時に男性、女性両方とも交際できるという意味ではないそうです。
■Transgender(トランスジェンダー)とは・・・
身体の性に違和感を持つ人のことを指します。身体の性が女性で、心の性が男性の人をFtM、
身体の性が男性で心の性が女性の人をMtFのことを言います。

LGBTは上記のように分類されています。現代においては、まだまだ理解されていない部分も多く、それぞれが悩みを抱えていたり生きづらさを感じている現状です。

 海外における同性婚の現状

上映会終了後は、参加者の皆様と映画の感想を話しながらパネリストの間々田さんのお話をお聞きしながらよりLGBTについて理解を深めていきました。


世界の結婚制度は、2020年1月の同性婚可能な国は29ヵ国あるそうです。

具体的な国に目を向けると2005年にはカナダ、2013年にフランス、2014年にイギリスが同性婚を合法化しました。 また2015年にはアメリカ連邦最高裁が全ての州で同性婚の権利を認める判決を出し、2016年にはイタリアで同姓カップルに結婚に準じた権利を認める法律を成立させています。

このように同性婚の法整備や合法化、または同姓カップルに結婚に準ずる権利を与えるといった代替制度が整備されています。

(出典:内閣府「世界におけるLGBTの権利」)
(出典:参議院「LGBTの現状と課題」)

 SO. ラボ × cinemo(ソラボ デ シネモ)でSDGsを自分ごとに


SO. ラボ × cinemo(ソラボ デ シネモ)は毎週SDGsに関係するテーマの作品を上映しています。
SDGsとはSustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)とのことですが、簡単に表現すると「2030年の世界のあるべき姿の目標」という感じの理解でよいのではないでしょうか。
SO.ラボでは2030年に向けて群馬県高崎市のまちなかで、「よりよい未来の暮らし方」についてさまざまな草の根的な活動をしています。
より良い暮らしを実現するには「少数の意識の高い人たちの大きな行動よりも、より多くの人の理解と小さな一歩」が大切です。そのためにもSDGsを自分ごとにとらえ、日常生活の中でSDGsを少しでも意識できるようになると嬉しいです。

 次回上映情報

ソラボは高崎市でSDGs関係の映画と気軽に触れ合える複合施設です。
次回は、11/7(土)グリーン・ライ~エコの嘘~

スーパーで見かける「環境に優しい」商品。
商品を買うと世界を救えるは本当?確かめるため監督自身が世界一周調査の旅へ出る。

「環境に優しい」「サステナブル」耳触りの良い言葉の裏側に隠された残酷な真実に迫るドキュメンタリー。

ご予約方法|電話、メール、DMで受付しております。
もちろん、当日のお申込みも大歓迎です。
是非、次回の上映をお楽しみに!

SO.ラボスタッフ一同

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