【上映会レビュー】SDGs実践プロジェクト『ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~』2026.6.27
こんにちは!SO.ラボ(ソラボ)です。
現在SO.ラボでは、隔週の土曜日にSDGs実践プロジェクトの一環として、環境・教育・人権・多様性などをテーマにした上映会を行っております。
6月27日(土)に上映会を開催しましたので、上映作品の概要と参加者のみなさまの感想を報告させていただきます!
今回の上映作品『ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~』

原題 :The Walk
製作年 :2023年
製作国 :イギリス
時間 :80分
監督 :タマラ・コテフスカ
~作品概要~※以下cinemoHPより抜粋
1億人以上の難民のうち40%は18歳以下の子ども。彼らの存在を伝える3.5メートルの人形アマルの旅。
現在、世界で1億人以上の人々が国内外に避難し、難民状態にある。そして、その内の約4割が18歳未満の子どもである。戦争により子どもたちは住み慣れた家や大切な人、教育を受ける権利をも奪われ、貴重な子ども時代を失っている。そうした子どもたちの悲しみや願いを伝えるため、2021年、身長約3.5メートルの人形アマルの旅プロジェクトThe Walkが始まる。アマルはアラビア語で「希望」を意味し、9歳のシリア難民の少女をかたどっている。本作はアマルがシリア国境からヨーロッパを横断する旅路を追いながら、アマルの眼差しから世界の実情を伝え、アマルとともに難民の人たちの声を聴いていく。
難民・移民をめぐる政策論争が激しさを増す世界。新たな居場所は見つかるのか?
訪れた国々でアマルは世界のリアルと向き合うことに。トルコの難民キャンプでは、先行きが不透明なまま留まらざるをえない子どもたちや女性たちの想いに触れ、ギリシャでは難民受け入れに抗議する市民デモに遭遇し、憎悪がこもった言葉を浴びせられる。さらに、ローマ教皇やフランスの欧州議会なども訪ねていきながら、アマルは安心できる新たな居場所を探し続ける。アマルの旅に同行する人形遣いのムアイアド(シリア出身の難民)とフィダ(パレスチナ人)や、アマルの声を表現している実在のシリア難民の少女アシルも、それぞれの戦争で多くのものを喪い、家族とも離れ離れだが、アマルとの旅の中で希望を見つけようとしていく。思いやりと人権の国際的なシンボルとなったアマルが旅の終わりにたどりつく居場所とは── 。
~該当するSDGs目標~

今回の作品は
1番『貧困をなくそう』
2番『飢餓をゼロに』
4番『質の高い教育をみんなに』
10番『人や国の不平等をなくそう』
16番『平和と公正をすべての人に』
の5項目に関する内容が含まれておりました。
上映作品に関する図書の紹介

今回は『「自分だけの答え」が見つかる13歳のアート思考』『つくること、つくらないこと』『未来を変える目標SDGsアイデアブック』の3冊をおすすめ図書に選出させていただきました。
SO.ラボでは会員様向けに図書の貸し出しを行っております。
会員登録をご希望の方はスタッフまでお声掛けください。
詳細は下記URLにてご参照ください。
https://solavo.jp/member/
上映会・座談会の様子

~議論内容~
今回は、3つの問いを基に意見交換と、2問目の設問で簡易的なワークショップを行いました。
Q1この映画で一番印象に残ったシーンはなんですか?また、なぜ印象に残りましたか?
・全体的に、どこまでがドキュメンタリーでどこからがフィクションなのか気になった。
→演出なのか、本来の問題なのかわからないシーンがいくつかあった。
・国や宗教によってアマルの受け入れ方が全然違う点。
→宗教問題もそうだが、それぞれの国に他国を受け入れる”余裕”がどれだけあるのかで対応が違うのではいか。
・「イタリアの宗教は?」という問い
→宗教理解を押し付けている感じが垣間見えた。
→コミュニケーションが取り切れていなかったのか、ニーズがあっていなかったのかわからないが、実生活でも思いやりが押し付けのようになってしまったことがあり、その時の心情と重なった。
・夕日の沈む海岸で、アマルのパペットが透けて見えている様子
→シンプルに美しかった。
・アマルの表情
→パペットとはいえ、とても表情豊かで、喜びや悲しみがよく表現できていた。
・子供たちが他国のことを全然知らないこと
→想像はできていたが、改めて見て、やっぱりそうか…と思った。
閉ざされた空間の中で、偏った教育を受けている現状をどうにかしたいと感じた。
Q2もし二度と同じ場所に戻れないとしたら、何を持っていきますか?持っていきたいものを1つだけ紙に書き、スーツケースに入れてみましょう。
(ワークショップ形式)

・思い出のアルバム
→家族や友人との思い出が、アルバムを開くと蘇るから。
・スマートフォン
→大切な人との思い出の写真も、財産も、家族とのつながりも、全てスマホに入っているから。
・懐中時計
→高校を卒業して実家を出るときに貰ったもので、30年以上身につけている大切なものだから。
・一つだけ選ぶのは難しいので、何も持っていかない
→持ち物を考え始めると、あれもこれもとなり不安になる。極力持ち歩きたくないし、現地でどうにかなる。
持っていかない代わりに、現地で巡り合ったモノを詰めたい。
Q3この映画を見て学んだこと・気づいたことはありますか?それはどのような学び・気づきですか?
・近年、日本においても海外の人との関わりが増えてきており、自分の参加している地域のバトミントンサークルにも若い外国人が参加してくるようになった。
日本人参加者は高齢化している中で、”誰がやつらの相手をするか(できるか)”考える様子が、難民を受け入れる”世界の縮図”と重なるように感じた(差別的な意味ではなく、体力的にだが)。
・難民の抱える不安や恐怖、苦しみなど、私たちがもっと理解しなければいけないことが無視され、忘れられていく世の中になってしまっているように感じる。
最も悲しいことは、忘れられてしまうこと、目を向けられなくなってしまうことだと思う。
・教育の大切さを改めて感じた。
・難民を受け入れられる国とそうでない国、経済的に受け入れる余裕のない国など色々ある中で、厄介払いされてしまう人たちの居場所をその場しのぎで作っても上手くいかないと感じる。
若い人たちが沢山いるのであれば、難民に限らず、ドバイのようなワンダーランド的なポジティブな理念をもった場所や国家を作れるのではないかと感じた。
・そもそも難民がなぜ祖国からでなければいけないかに焦点を当てることも大切だと思った。”戦争”という根本的な部分を解決するための協力をするべきではないかと感じた。
難民問題と向き合うのことが苦しく、今までつい目を背けてきましたが、今回の作品を通して具体的に難民がどのように困っている状況なのか知ることができました。座談会の中で、”最も悲しいことは、忘れられてしまうこと”と意見を述べていた参加者の方がいましたが、まさしくその通りで、存在を無視されてしまうことで、問題解決のためにアクションを起こす人がいなくなってしますことが最大の問題であると感じました。また、故郷を追われる人をつくらないために、武力行使をやめる姿勢を世界中の人々がもつことが大切だと思いました。
問題を少しでも解決していくために、我々は何をすべきなのか、ポジティブに考えるキッカケにとなった作品でした。
次回上映作品情報

次回は夏休みに合わせた特別上映会として
『美味しいごはん~挑~』を上映いたします。
「ごはんを食べる」という何気ない日常の中には、
家族での会話や思い出、相手を想う気持ちなど、
たくさんの大切なものが詰まっているのではないでしょうか。
忙しなく過ぎていく日々の中で、つい当たり前に感じてしまう食卓の時間。
本作品を通して、一杯のごはんがもつ温かさや、
日々を豊かにする小さな幸せについて、
改めて感じていただけたら嬉しく思います。
本上映会が、皆さまにとって
「食べること」「暮らすこと」「誰かと過ごすこと」を
見つめなおすきっかけとなりますように。
家族でごはんを囲みたくなるような、温かな時間となりますように。
~上映会詳細~
○会場 :SO.ラボ2F
○上映日時 :2026年8月1日(土) 開場14:00/開演14:30
※上映時間 80分
※上映会終了後、座談会の開催を予定しております (参加自由)
○料金 :一般(ドリンク付き) 1,200円
学生(ドリンク付き) 500円 ※学生証要提示
小学生以下 無料
○ご予約方法:Googleフォームにて受付しております。
GoogleフォームURL:https://forms.gle/gF2RwJVWu2P6JdYx7
次回の上映もお楽しみに!