こんにちは!SO.ラボ(ソラボ)です。
SO.ラボ(ソラボ)では、毎月第2、第4土曜日にSDGs、環境、教育、人権、多様性などをテーマにした上映会を行っております。
先週の土曜日に、“SO.ラボ de cinemo SDGs 実践プロジェクト”で恒例の上映会を開催させて頂きました。
SO.ラボ de cinemo SDGs 実践プロジェクト
私たち「SO.ラボ de cinemo SDGs 実践プロジェクト」では、1年間で6個のテーマを選択し、そのテーマに関する映画を通じた気づき、学びを社会へ実践し、自分事として深めていくプロジェクトを実施します。持続可能な社会へ向けて、取り組みを広げて参ります。
本プロジェクトは、4回を1セットとし、4回目の上映会はまとめの会として実践に繋げるアイデアを決定します。1回ずつのご参加も大歓迎です!!
7月8月のテーマ
7月8月のテーマはSDGsのカテゴリー「14.海の豊かさ守ろう」「15.陸の豊かさを守ろう」について深掘りと実践に向けて取り組んでいきます。
2021/8/28(土)は「都市を耕す エディブル・シティ」を上映いたしました。
舞台はサンフランシスコ、バークレー、オークランドの3都市。
「空き地で、食べ物を作れるんじゃない?」
経済格差の広がる社会状況を背景に、新鮮で安全な食を入手するのが困難な都市を舞台に一部の市民が始めたアスファルトやコンクリートをガーデンに変えて行く活動。それが共感を呼び、世界に大きなうねりを生んでいます。
「食が重要視されないなら 市民がその重要性を訴えるだけ」
「(社会の中で)問題は山積みだけど 食なら人々の力で変えられる」
そんな思いから、健康で栄養価の高い食べ物を手に入れるシステムを取り戻そうとさまざまな活動が生まれて行く。そして、一人一人の活動がコミュニティを動かす力となり、社会に変化をもたらす。卓越した草の根運動のプロセスを実感できるドキュメンタリー。
今回も、複合スペースSO.ラボ(ソラボ)の2Fでハーマンミラーの椅子に座りながら鑑賞しました。ディスタンスをとりながら、ゆったりした空間で映画をご覧いただけます。
今回は少し長めにディスカッション時間を設け、実践に向けて議論を進めていきたいです。
上映会後もディスカッションをして、内容を深めました
話し合いの項目として前半「映画の内容についての感想や感じたことを中心としたディスカッション」と後半「問題解決に向けての事例紹介や実践に向けての考え方やアイデアなどのディスカッション」に分けてフリートークをしていきます。補完資料としてSO.ラボ(ソラボ)側の資料も一緒にご覧いただきなら、東京スタッフもZOOMで参加し、都会の目線、地方の目線、など幅広い感想を話し合いました。
↓トークディスカッションの当日のアジェンダ↓
↓SO.ラボ(ソラボ)資料の一部抜粋イメージ↓
前半の感想を一部ご紹介します。
・農業は生きるためよりも仕事の一部になって効率重視→お金のための作業になってしまっているなという印象
・全世界の食糧を賄う質の問題→ストレス、イライラの健康被害、心の豊かさの欠如に発展してしまっているのでは。
・食のリテラシーを世代を超えて伝えていく努力、「無知は罪」なのではないか。
・人間は食べ物からしか栄養を吸収できないので、もっと食について勉強していく必要があるのでは。
・この映画をみてちょっと土をいじってみようかなと思った、まず行動してみようかなと思った。
・アメリカ人のファストフードは貧困からきていることにも気づいた
全体的には、食の大切さ、身近に感じることができる内容の映画だったと感じました。
都市農業は昔からあるアイデアであり、この10年間で「都市部での農業」が見直されている傾向があると思います。
また、ディスカッション用の資料から同じ大都市でも欧米と東京の農地のあり方は、違うこともわかりました。
欧米の大都市では、歴史的な背景を持つ農家が残っていないため、市街地と農林地が峻別(しゅんべつ)している傾向があるが、東京は昔からの農家が点在して存在しているため、市街地と農地がまぜこぜになったまま存在しているのが特徴とのことでした。
また、日本では農林水産業のデータよりさまざまな都市農業の優良事例も紹介しているので、日本での取り組みにも興味が湧きました。
さて、後半は実践にむけたディスカッションです。
前半の感想から、些細なことでも身近なところから問題解決に向けたより良い取り組みや心構えなど一歩踏み出すきっかけとなる話し合いをしました。
実践しやすい企画としては、地道ではありますが、「賢い消費者たれ!」という啓蒙活動(ソラボでシネマのような)をさまざまな箇所で開催し、消費者の意識を変えていく活動のアイデアです。
また、くらしまち財団たかさきは高崎市で活動している一般財団法人ということもあり、高崎の街中やビルの一部に緑地や畑をつくってみてはどうかという案が出ました。
これは、権利の問題も関わってくるのですが、アイデアとしては子供に「土」を身近に感じてもらう食育にもつながるのではという考えから出たアイデアです。
さらに、街中でカフェや飲食店に携わっている方々が街中で農業をやることで新鮮な野菜を提供できることにもつながるのではという展望もあります。
そして、これからの都市におけるキーワードとして「防災」「自給自足」「周知活動」が出ました。
その中で、「earthship(アースシップ)」というアイデアを高崎で実現することも面白いのでは?という考えも出ました。
Earthship(アースシップ)とは
Earthship(アースシップ)とは、アメリカ人建築家マイケル レイノルズ氏によって1970年代から建て続けられてきた、自然エネルギーを利用し、住居の中で食べ物も育てることができる循環型のオフグリッドハウスです。現在までに世界中で3000棟以上が建設されていて、それぞれその土地の風土にあった建物が建てられています。
SDGs実践プロジェクトの一つのゴールとして、「高崎にアースシップをつくろう」プロジェクトも検討企画になりそうです。
日本では徳島県美馬市に泊まれるアースシップがEarthship MIMAあります。
SO.ラボ(ソラボ)は近々、徳島県のEarthship MIMAに宿泊し、体験してくる予定です!
これからの企画が楽しみになってきました。みなさまも今後の展開に乞うご期待ください。
SO. ラボ × シネマSDGs実践プロジェクトでSDGsを自分ごとに
SO. ラボ × シネマSDGs実践プロジェクトはSDGsに関係するテーマの作品を上映しています。
SDGsとはSustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)とのことですが、簡単に表現すると「2030年の世界のあるべき姿の目標」という感じの理解でよいのではないでしょうか。
SO.ラボでは2030年に向けて群馬県高崎市のまちなかで、「よりよい未来の暮らし方」についてさまざまな草の根的な活動をしています。
より良い暮らしを実現するには「少数の意識の高い人たちの大きな行動よりも、より多くの人の理解と小さな一歩」が大切です。そのためにもSDGsを自分ごとにとらえ、日常生活の中でSDGsを少しでも意識できるようになると嬉しいです。
次回上映情報
映画『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』
日 時: 令和3年9月11日(土)
17:00〜:(上映時間:87分)
会 場: 16:45〜
※通常は18:00〜開場ですが、緊急事態宣言期間中は1時間早めてスタートいたします。
場 所: 2階SO.ラボ(ソラボ)
群馬県高崎市岩押町5-1 リベルテ高崎
駐車場:敷地内12台ございます(最大20台可能)
料金:500円(+ワンドリンクオーダー)
アートコレクターといえば、誰もが大きなプール付きの家に住む、庶民とは関係のないお金持ちを想像するだろう。しかし、国立美術館にコレクションを寄贈したこの稀代のアートコレクターが、小さなアパートに暮らすごく普通の老夫婦だといったら驚くはず。
『ハーブ&ドロシー』は、実在する現代アートコレクター、ヴォーゲル夫妻を追った感動のドキュメンタリー作品。公務員のふたりがいかにして膨大なコレクションを築いたのか?― その秘密を明らかにしながら、次第に“ほんとうに豊かな人生”のあり方を浮き彫りにしていく。お金儲けのためではなく、ただひたすら二人三脚で好きなモノを集めてきたふたりの姿は、発見する喜びと夫婦愛に満ちている。アートの知識なんてなくても、彼らの人生に触れれば、ほんの少し世界が変わって見えるはずだ。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
監督:佐々木芽生
配給:ユナイテッドピープル
2008年/日本/87分
上映会後にデスカッションを行っております。
より理解を深める場となっていますので、ぜひご参加ください。
ご予約方法|電話、メールで受付しております。
Tel:027-386-9945
メール:info@solavo.jp
もちろん、当日のお申込みも大歓迎です。
是非、次回の上映をお楽しみに!
SO.ラボスタッフ一同