こんにちは!SO.ラボ(ソラボ)です。
SO.ラボ(ソラボ)では、毎月第2、第4土曜日にSDGs、環境、教育、人権、多様性などをテーマにした上映会を行っております。
先週の土曜日に、“シネマSDGs実践プロジェクト”で恒例の上映会を開催させて頂きました。
シネマSDGs実践プロジェクト
私たち「シネマSDGs実践プロジェクト」では、1年間で6個のテーマを選択し、そのテーマに関する映画を通じた気づき、学びを社会へ実践し、自分事として深めていくプロジェクトを実施します。持続可能な社会へ向けて、取り組みを広げて参ります。
本プロジェクトは、4回を1セットとし、4回目の上映会はまとめの会として実践に繋げるアイデアを決定します。1回ずつのご参加も大歓迎です!!
7月8月のテーマ
7月8月のテーマはSDGsのカテゴリー「14.海の豊かさ守ろう」「15.陸の豊かさを守ろう」について深掘りと実践に向けて取り組んでいきます。
2021/8/13(土)は「0円キッチン」を上映いたしました。
“世界の食料の3分の1が捨てられている”
食品ロスをなくすため、ダーヴィドは欧州5カ国を5週間、廃棄食材しか食べずに旅します。
食材費は全部0円!ダーヴィドのアクション!
・食堂から車の燃料となる廃油を調達(オーストリア)
・一般家庭の冷蔵庫を抜き打ちチェック
捨てる予定の食材や賞味期限切れの食材を救出クッキング(ドイツ)
・アプリを使って町に自生する果物を調達(ベルリン郊外)
・海に捨てられる混獲魚でスープを調理(フランス)
・欧州議会食堂でゲリラクッキング(ベルギー)
・未来のオトナたちと昆虫食を食べ比べ(オランダ)
今回も複合スペースSO.LAVO(ソラボ)の2Fでハーマンミラーの椅子に座りながら鑑賞しました。ディスタンスをとりながら、ゆったりした空間で映画をご覧いただけます。
上映会後もディスカッションをして、内容を深めました
上映後は、なんとお客様から美味しいスイカの差し入れがあり、ドードーカフェのマスターが一口サイズにカットしてくれました。
スイカは水分が多く、食品ロスにもなりやすいので、皆で分配して廃棄にならないよう美味しく頂きました!
話し合いの項目として前半「映画の内容についての感想や感じたことを中心としたディスカッション」と後半「問題解決に向けての事例紹介や実践に向けての考え方やアイデアなどのディスカッション」に分けてフリートークをしていきます。補完資料としてSO.LAVO(ソラボ)側の資料も一緒にご覧いただきなら、東京スタッフもZOOMで参加し、都会の目線、地方の目線、など幅広い感想を話し合いました。
今回は、初めて小学生も参加しました!小学生ながら、マイクを持ち、しっかりと名前と感想が発言できました!ありがとうございました^ ^
↓トークディスカッションの当日のアジェンダ↓
↓SO.LAVO(ソラボ)資料の一部抜粋イメージ↓
前半の感想を一部ご紹介します。
・先進国の食品ロス、途上国の飢餓問題と逆の問題が実感できた。
・虫を食べるっていう「昆虫食」の発想はなかったが、少し興味をもってみることから始めようと思った。
・廃油だけのキッチンカーっていう発想が斬新で面白い!
・ここまで、あんなに食べれるものがあるんだなと、実感した。
・冷蔵庫の中身はほとんど捨ててしまってる、、高機能の冷蔵庫がよくないのでは?
・賞味期限はラベルではなく自分の感覚で決めている
・現代人は畑との距離ができてしまったのでは?また、忙しい現代人は技術に頼ってしまい知恵を失ってしまったのではないか。
全体的に、我々先進国の豊かさの中にある「食品ロス」の現実を映像を通じて実感しました。
世界で生産される3分の1の食料が廃棄されている。それをエンタメロードムービーで楽しく見ることができました。
資料では企業で取り組んでいる「食品ロスポップ」「食べ残しのお持ち帰り推進」など食品ロスに取り組む様々なアイデアがあり、前向きに取り組んでいるが、私たち消費者は「実はあまり知らない」という企業の取り組みと消費者のギャップも浮き彫りになった印象もありました。
後半は実践にむけたディスカッションです。
前半の感想から、些細なことでも身近なところから問題解決に向けたより良い取り組みや心構えなど一歩踏み出すきっかけとなる話し合いをしました。
まず、食品について「日本ではたくさん輸入しているのにたくさん捨てている」ということがデータで理解できました。
そして諸外国と日本の取り組みのギャップについて、「規格外商品の野菜や魚の販売ルート」を増やすことや、「食品を土に戻す廃棄しない工夫」もあげられました。
また「食品を捨てる=自分の稼いだお金を捨てている」というような一人一人が自分ごとの問題と捉えることができる工夫が必要で、そのためには私たちが正しい情報をシンプルにわかりやすくキャッチできるような仕組みや日々の廃棄量をもっと身近に感じられることも重要だと感じました。
中には、「ゴミ箱→シェア箱」のように、ゴミの概念を少し変える「捨てる工程をデザインで考える」ことも面白いのではないかという意見も出ました。
SDGs全般に共通することではありますが、私たちの「豊かさ」を再定義するタイミングに来ているのではないでしょうか。
また前回の議題にもありましたが、これからはグンヒル・ストルダーレン氏が指揮するEAT財団が発表しているように「100億人が健康的な生活を送る」ことを前提に、これからの食生活を変える考えが中心になるのではないでしょうか。
今回の実践プロジェクトという視点からSDGsをテーマした映画を観覧することで、「私たちが今から何かできることはないのかなぁ」のような普段とは少し違う視点を頭の片隅に置きながら、映画をみることができたと感じています。残りは同じカテゴリーの作品は次で最後となります。
引き続き「実践」をキーワードに上映会に取り組んでいきます。
SO. ラボ × シネマSDGs実践プロジェクトでSDGsを自分ごとに
SO. ラボ × シネマSDGs実践プロジェクトはSDGsに関係するテーマの作品を上映しています。
SDGsとはSustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)とのことですが、簡単に表現すると「2030年の世界のあるべき姿の目標」という感じの理解でよいのではないでしょうか。
SO.ラボでは2030年に向けて群馬県高崎市のまちなかで、「よりよい未来の暮らし方」についてさまざまな草の根的な活動をしています。
より良い暮らしを実現するには「少数の意識の高い人たちの大きな行動よりも、より多くの人の理解と小さな一歩」が大切です。そのためにもSDGsを自分ごとにとらえ、日常生活の中でSDGsを少しでも意識できるようになると嬉しいです。
次回上映情報
映画『都市を耕す―エディブル・シティ』
日 時: 令和3年8月28日(土)
17:00〜:(上映時間:56分)
会 場: 16:45〜
※通常は18:00〜開場ですが、緊急事態宣言期間中は1時間早めてスタートいたします。
場 所: 2階SO.ラボ(ソラボ)
群馬県高崎市岩押町5-1 リベルテ高崎
駐車場:敷地内12台ございます(最大20台可能)
料金:500円(+ワンドリンクオーダー)
畑で街を占拠しよう!
舞台はサンフランシスコ、バークレー、オークランドの3都市。
経済格差の広がる社会状況を背景に、新鮮で安全な食を入手するのが困難な都市で、市民自らが健康で栄養価の高い食べ物を手に入れるシステムを取り戻そうとさまざまな活動が生まれて行く。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
監督:アンドリュー・ハッセ
配給:エディブルメディア
2014年/アメリカ/56分
上映会後にデスカッションを行っております。
より理解を深める場となっていますので、ぜひご参加ください。
ご予約方法|電話、メールで受付しております。
Tel:027-386-9945
メール:info@solavo.jp
もちろん、当日のお申込みも大歓迎です。
是非、次回の上映をお楽しみに!
SO.ラボスタッフ一同