こんにちは!SO.ラボ(ソラボ)です。
SO.ラボ(ソラボ)では、毎月第2、第4土曜日にSDGs、環境、教育、人権、多様性などをテーマにした上映会を行っております。
先週の土曜日に、“シネマSDGs実践プロジェクト”で恒例の上映会を開催させて頂きました。
シネマSDGs実践プロジェクト
私たち「シネマSDGs実践プロジェクト」では、1年間で6個のテーマを選択し、そのテーマに関する映画を通じた気づき、学びを社会へ実践し、自分事として深めていくプロジェクトを実施します。持続可能な社会へ向けて、取り組みを広げて参ります。
本プロジェクトは、4回を1セットとし、4回目の上映会はまとめの会として実践に繋げるアイデアを決定します。1回ずつのご参加も大歓迎です!!
7月8月のテーマ
7月8月のテーマはSDGsのカテゴリー「14.海の豊かさ守ろう」「15.陸の豊かさを守ろう」について深掘りと実践に向けて取り組んでいきます。
2021/7/24(土)は「シード~生命の糧~」を上映いたしました。
20世紀中に種子の94%が消滅 種子の多様性が失われている
私たちの命そのものというべき種は、1万2千年以上もの間、世界中の人々によって大切に受け継がれてきた。しかし、驚くべきことに20世紀中に野菜の種子の実に94%がすでに消滅。気候変動や、世界の種子市場を多国籍企業が独占するようになったことが大きな要因だ。市場には遺伝子組換え作物(GMO)が登場し、多くの国々で農家が種子を保存し翌年蒔くことが禁止されるようになった。結果、古くからの農業の伝統が途絶え、人類史上最も早いペースで種子の多様性が失われているのだ。
今回も複合スペースSO.LAVO(ソラボ)の2Fでハーマンミラーの椅子に座りながら鑑賞しました。ディスタンスをとりながら、ゆったりした空間で映画をご覧いただけます。
上映会後もディスカッションをして、内容を深めました
上映後は美味しいドリンクと軽食で実践プロジェクトについて話し合いました。
話し合いの項目として前半「映画の内容についての感想や感じたことを中心としたディスカッション」と後半「問題解決に向けての事例紹介や実践に向けての考え方やアイデアなどのディスカッション」に分けてフリートークをしていきます。補完資料としてSO.LAVO(ソラボ)側の資料も一緒にご覧いただきなら、東京スタッフもZOOMで参加し、都会の目線、地方の目線、など幅広い感想を話し合いました。
今回は、初めて大学生も参加頂き、ジェネレーションZ世代の貴重な考え方や発言など、若いながらも持論をもった意見は大変参考になりました。
↓トークディスカッションの当日のアジェンダ↓
↓SO.LAVO(ソラボ)資料の一部抜粋イメージ↓
前半の感想を一部ご紹介します。
・世界の食糧の安定供給のための遺伝子組み換え自体は否定しないが、利益追求のための遺伝子組み換えについてはよくないと感じる。
・遺伝子組み換え問題よりも農薬の影響についても認知して、解決するべき問題なのではないか。
・実写とアニメーションが織り混ざっている作品なのでとても観やすい内容だった。
・普段食べているものの背景を知ることから考えてみようと感じた。
全体的に、「衝撃的な映画だった」という感想が多かったです。
5年前に製作された映画ということもあり、今、世界の農業の現状を知るには最適な作品の一つなのではないでしょうか。
農業のマネーゲームによって自分たちではなく、未来の子供の生命にまで影響があることをしっかりと理解した上で、
今自分たちが食べている食品のタネについて意識して考えてみるきっかけになりました。
後半は実践にむけたディスカッションです。
前半の感想から、些細なことでも身近なところから問題解決に向けたより良い取り組みや心構えなど一歩踏み出すきっかけとなる話し合いをしました。
まず、日本の農業のスタイルはアメリカやオーストラリアなどの大規模農業と違い、狭い土地を利用した集約農業が主軸となっているため、日本の地産地消のスタイルを改めて見直す良いきっかけになるのではないかという考え方がありました。
また、農家さんの食べているものを取材や特集してみるのも最前線でタネや農薬問題取り組んでいる状況が実感できそうで面白そうだという意見も出ました。
そもそも、このような社会問題についてはより多くの人に認知してもらうことが大切なため、積極的に情報を発信すること、そのためには自分の身近な人10人に今日の話を伝えることが実践のまず1歩になるのではないかというアイデアも出ました。
他には、グンヒル・ストルダーレン氏が指揮するEAT財団が2019年に「2050年になっても、環境に優しく100億人が健康的な生活を送るための地球にやさしい食事」について研究者37人との合同レポートを発表した内容についても言及がありました。
食を変えれば地球を守れる(新規ページで開きます)
今回の実践プロジェクトという視点からSDGsをテーマした映画を観覧することで、「私たちが今から何かできることはないのかなぁ」のような普段とは少し違う視点を頭の片隅に置きながら、映画をみることができたと感じています。残りは同じカテゴリーの作品は2回ありますので、引き続き「実践」をキーワードに上映会に取り組んでいきます。
SO. ラボ × シネマSDGs実践プロジェクトでSDGsを自分ごとに
SO. ラボ × シネマSDGs実践プロジェクトはSDGsに関係するテーマの作品を上映しています。
SDGsとはSustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)とのことですが、簡単に表現すると「2030年の世界のあるべき姿の目標」という感じの理解でよいのではないでしょうか。
SO.ラボでは2030年に向けて群馬県高崎市のまちなかで、「よりよい未来の暮らし方」についてさまざまな草の根的な活動をしています。
より良い暮らしを実現するには「少数の意識の高い人たちの大きな行動よりも、より多くの人の理解と小さな一歩」が大切です。そのためにもSDGsを自分ごとにとらえ、日常生活の中でSDGsを少しでも意識できるようになると嬉しいです。
次回上映情報
映画『0円キッチン』
日 時: 令和3年8月13日(金)
18:00〜:(上映時間:81分)
会 場: 17:45〜
場 所: 1階SO.ラボ(ソラボ)ラウンジ
群馬県高崎市岩押町5-1 リベルテ高崎
駐車場:敷地内12台ございます(最大20台可能)
料金:500円(+ワンドリンクオーダー)
“世界の食料の3分の1が捨てられている”
食品ロスをなくすため、ダーヴィドは欧州5カ国を5週間、廃棄食材しか食べずに旅します。
食材費は全部0円!ダーヴィドのアクション!
・食堂から車の燃料となる廃油を調達(オーストリア)
・一般家庭の冷蔵庫を抜き打ちチェック
捨てる予定の食材や賞味期限切れの食材を救出クッキング(ドイツ)
・アプリを使って町に自生する果物を調達(ベルリン郊外)
・海に捨てられる混獲魚でスープを調理(フランス)
・欧州議会食堂でゲリラクッキング(ベルギー)
・未来のオトナたちと昆虫食を食べ比べ(オランダ)
監督:ダーヴィド・グロス、ゲオルグ・ミッシュ
配給:ユナイテッドピープル
2015年/オーストリア/81分
上映会後にデスカッションを行っております。
より理解を深める場となっていますので、ぜひご参加ください。
ご予約方法|電話、メールで受付しております。
Tel:027-386-9945
メール:info@solavo.jp
もちろん、当日のお申込みも大歓迎です。
是非、次回の上映をお楽しみに!
SO.ラボスタッフ一同