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BLOG SO.ラボイベント上映会

【上映会レビュー】マヤ -天の心、地の心-

こんにちは!SO.ラボ(ソラボ)です。
SO.ラボ(ソラボ)では、毎週土曜日にSDGs、環境、教育、人権、多様性などをテーマにした上映会を行っております。
先週の土曜日に、“SO. ラボ × cinemo(ソラボ デ シネモ)”で恒例の上映会を開催させて頂きました。

2021/5/16(土)は「マヤ -天の心、地の心-」を上映いたしました。

 今回の映画は『マヤ -天の心、地の心-』

マヤ暦5125年の周期の終止符に
- 古代マヤから私たちへのメッセージとは?

この映画は、単なるマヤ暦、マヤ文明に関するスピリチュアルな作品ではなく、古代マヤの美しい世界観を表現しながら、現代マヤ人が直面している問題を浮き彫りにして、その上で、現代を生きる我々全体に対しての警笛を発している渾身の作品です。


古代マヤ暦の偉大なカレンダーは2012年12月21日に終焉。この壮大な物語はどのようにして終わりを迎えるのだろうか。海は荒れ狂うのだろうか。
最後の木が切り落とされた時、天が落ちてくるのだろうか。

古代マヤと私たちの文化や宗教観とは異なる。しかし、私たちが今直面している問題にマヤ暦の終わりが、不思議にもタイミングが同期しているのはなぜだろうか。事実、すべての生命を宿している地球は、恐ろしい速度で破壊されつつある。この現実を前に、私たちは無関心であり続けている。マヤ暦の終焉は盛んに「人類の滅亡」と関連付けられ、様々な情報が溢れているが、このような憶測よりも説得力のある事実がある。現代のマヤ人900万人が暮らすメキシコのチアパス州とグアテマラは、グローバリゼーションによって翻弄されているのだ。遺伝子組み換え作物、グローバリゼーション、鉱山開発などにより、地球が破壊され、マヤ人たちの文化や生活環境が崩壊に瀕している。現代マヤ人に起きていることは、私たち自身が抱える問題の縮図ではないだろうか。


『マヤ ― 天の心、地の心 ―』は、現代マヤ人が暮らすメキシコ南部とグアテマラの6人の若いマヤ人の伝統的で儀式的な日々と日常生活を取材し、グローバリゼーションに翻弄され、マヤの文化や環境破壊が進行するなか、それぞれがこの危機にどう立ち向かっているのかを浮き彫りにしていく。
これらの出演者たちの証言は、自然の繊細美とマヤの創世神話「ポポル・ヴフ」を描いた映像に織り交ぜられ、古代マヤと現代マヤを、時空を超えてつないでいく。森の奥深くにひっそりと佇むかつてのマヤ文明の偉大な遺跡群は、果たしてこれから我々自身に起こりうることの前兆なのだろうか。すべてが関連し、相互に繋がっている彼らの宇宙観は、私たち人類全体に、21世紀人類が抱える問題へのオルタナティブなアプローチを示唆している。

 上映会後もディスカッションをして、内容を深めました

今回は、マヤ文明とは?マヤ人とは?他の文明では、「アステカ文明」があったが滅亡している…TV番組でしか見たことなかったが、映画の中でマヤ人の実際の思いなどを聞いてまた見方が変わったなどのお話しがありました。その中でも、具体的な内容をピックアップしてご紹介させていただきます!

●歴史的な背景のある内容だった。貿易の中での侵略、弱者と強者がそれぞれの立場で物事を捉えていた。
地域の教育レベルが高かったが、読み書きを含めてマヤ文明が長く続いている理由の一つで、秘訣なのでは?とのことでした。

●鉱山での話で、金が掘れて企業が参入していて通常は使用できない薬品を使って、マヤ人の暮らしに影響がでている。
他の地域でも、ダイヤモンド鉱山の話が同様で気候や地図も変化している場所もある。
SO.ラボの1階にある”ドードーカフェ”の「食べる鉱物展」では、実際のダイアモンドと地形の写真が展示されています。
ダイアモンド使う側としても、現状を知ることで使う大切さを知ることができますね。

●日本が恵まれていることを改めて感じて、マヤ人の人々は自然の中で生きている。
ゲームなどの娯楽のない環境ではあるが、精神的な部分はどちらが楽しそうなのか?考えるきっかけになった。

●マヤ文明の人たちは、日本人に近いのでは?仏教にも近い価値観を持ち合わせている…
「神と今の自分」螺旋状に季節が繰り返されて、暦を感じながら過ごしている。自分の身の回りの人も生まれ変わっている。
資源が多くあることにより、今後どうなるのか?資源を取りつくしたあとの環境について、向き合う必要もある。
映画の中のチャンキーさんの言葉が印象に残っていて「長生きしたいとは思わない」今を生きている率直な言葉だった。

●もうすぐ“SO. ラボ × cinemo(ソラボ デ シネモ)”をスタートしてから1年に。
知識×気づき×実践の大切さ、SDGsを学んだところで、今後に繋げることが重要になってくる。
自分ごととして、入ってくる来ないがあるが、何かしら企画を考えて実践していくことが課題になっている。
活動を通して、新たな気づきもあると思うので、学びの場として成長していけるようになっていきたいと思っております。

 今回該当するSDGsカテゴリー

●1.貧困をなくそう
●2.人や国の不平等をなくそう
●3.気候変動に具体的な対策を

 SO. ラボ × cinemo(ソラボ デ シネモ)でSDGsを自分ごとに


SO. ラボ × cinemo(ソラボ デ シネモ)は毎週SDGsに関係するテーマの作品を上映しています。
SDGsとはSustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)とのことですが、簡単に表現すると「2030年の世界のあるべき姿の目標」という感じの理解でよいのではないでしょうか。
SO.ラボでは2030年に向けて群馬県高崎市のまちなかで、「よりよい未来の暮らし方」についてさまざまな草の根的な活動をしています。
より良い暮らしを実現するには「少数の意識の高い人たちの大きな行動よりも、より多くの人の理解と小さな一歩」が大切です。そのためにもSDGsを自分ごとにとらえ、日常生活の中でSDGsを少しでも意識できるようになると嬉しいです。

 次回上映情報


1985年アカデミー賞最優秀長編記録映画賞 受賞作。
ゲイと公言して、全米初の公職(サンフランシスコ市市政執行委員)に選ばれた
ハーヴェイ・ミルクの活動と、その暗殺事件の裁判を記録した世界のドキュメンタリー映画史上に残る傑作。

映画『ハーヴェイ・ミルク』
日 時: 令和3年5月22日(土)
17:15〜18:45(上映時間:87分)
会 場: 17:00〜
場 所: 1階SO.ラボ(ソラボ)ラウンジ
料 金: 1000円(税込)
上映会後にデスカッションを行っております。
より理解を深める場となっていますので、ぜひご参加ください。

ご予約方法|電話、メールで受付しております。
Tel:027-386-9945
メール:info@solavo.jp
もちろん、当日のお申込みも大歓迎です。
是非、次回の上映をお楽しみに!

SO.ラボスタッフ一同

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